成田悠輔は東大そのものである悲劇.正論オジサンと保守主義者の狼山の戦前民主主義について.保守と革新の共犯関係.

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単純に成田悠輔は強烈な正論しか言っていなくて、これって単純に良くも悪くも真面目になろうぜっていう気がする.

 陰キャ革命家、東浩紀も、陽キャ革命家、落合陽一も華がある.

 アニメやマンガこそ文学なんだ!とか、一方でテクノロジーで社会を変えていこうぜ!とか、とにかく東浩紀も落合陽一もカッコいい.

 だけど、成田悠輔は地味そのものだと思う.

 手堅い.

 伝統的に古臭くて一周りして新しく見える超優等生じみた発言で場を公開説教し、で、ありながら、東大官僚的に、コメディに付きあってあげる社交が上手い.

 良くも悪くも東大法学部的というか、幸福になりたいなら糞真面目に受験勉強やろうよ、という話に聞こえてくる.

 良くも悪くも日本社会のダメさがいよいよ露呈してきて、東浩紀だ落合陽一だと騒げなくなり、不景気を象徴する論者だと思う.

 ボクは成田悠輔の職人肌は嫌いじゃないし、悪友である保守論客の大学関係従事者、狼山を連想させるヤクザ感、芋っぽさを感じる.ようするに、良くも悪くも大人なんだ.

 投資でも言われている通り、不景気は手堅いものが好まれてる.

 しかし成田悠輔現象に一喜一憂はできない.

 成田悠輔も狼山も東大官僚も極めて優れた秀才的すぎる意味の天才であり、

 成田悠輔の次は、本当の本当にヤバい状況を劇的に変える大天才の革命家が求められる証拠に他ならないからだ.保守と革命は共犯関係だからである.

 狼山が書いた狼山宣言や戦前民主主義は、日本社会全体のフレームワークを180度変わるしすでに実行されるだろうという予言だった.

 狼山宣言は、日本社会をミドル社会にスライドさせて、つまり、大衆の撲滅を指揮し、新たなマクロ共産圏を作ろうという新たな哲学テーゼだ.

 戦前民主主義は、民主主義は戦前にもあり、民主主義、デモクラシーこそが戦争を犯したと当時の憲法や文献から指し示したまごうごとなき大力作である.

 老害は切腹せよ、お金がなかったら死ねばいい、成田悠輔.

 狼山宣言と戦前民主主義をテーゼする、狼山.

 2人の言いたいことは、大衆消費社会の否定であり、新たな極右社会を良くも悪くもテーゼし、日本社会をやり直す、という話だ.

 良くも悪くも次は、正統派と大革命という共犯関係的な戦前が繰り返されるに違いないのだ.

追記. 老害は切腹しろ!な革新な成田悠輔と生きていることそのものが死を含むと嘲る保守な狼山、両方が共犯関係的なのは、彼ら2人がやりたいこととできることが逆だからである.

 糞真面目すぎる性格が反転して、無理して革新派を気取るのが成田で、ちゃらんぽらんな性格に負い目を感じて、やっぱり大人になろうぜ!と唄う指男の老化後が狼山だからだ.

 革新も保守もキャラとして提示される段階でどちらも必要な共犯関係だからである.

 言っている内容の新しさで皮肉にも革新なのは保守を振る舞う狼山であり、内容そのものは凡庸だけどキャラを斬新に見せるのが成田だ.

 逆に言えば、文脈で見た場合は、2人の役割はわかりやすいが、原理で見た場合は、2人の立場は逆転する.

 今の成田悠輔現象はバブルではなくて、良くも悪くもデフレである.