カオスフォレストとは一体、何なのか?長編ウッセイ 

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永井先生はその”炎上”を得て、彼はモーニング娘とパチスロを語るネットラジオトークで一躍有名配信者になっていった。彼は田舎で中卒の馬鹿なので、(彼の愛称はチンパンジーや猿だった)、住所を公開してしまう。愛媛県の山奥で暮らす彼のトークに魅了されたファン達は、次々と、品物を送りつけるようになる。パソコン、パチンコ代、ラブドール、ゲーム機。彼は当時できたばかりの動画生配信サービス、ピアキャストで”ゲーム配信”を行うようになる。彼はゲームが下手くそなのだが、彼と対照的なゲーマーの弟である”ひろくん”と2人でゲームを仲良く喧嘩しながらやり、”永井兄弟”として、配信を行い、その様子を切り抜いたモノがニコニコ動画に転載され、次第にネットの人気者になっていったのだった。生活の全てを晒しながらゲーム配信をこなす永井兄弟。しかしだ、彼等は数年後に、途端にネット上から姿を消すことになる。
人気者の彼が姿を消した理由はなんだろうか?彼が嫌々ゲームをしてたから?彼の純粋で無責任な発言から生まれる、アンチのバッシングのせい?それとも、ただの気まぐれなのだろうか?
その理由は数年後の復活で明かされる事になる。実は、ある彼の裏側には、大きなプロデューサーがついていた。当時人気を博していた永井先生に目を付けた”Juke”という男がいた。チンパンジーである永井先生に、ゲーム配信を出来る環境を整えたのがJukeだったのだ。その後は、永井先生のホームページを立ち上げる、ブログにはアフィリエイトがあり、その収入を山分けし、彼はおそらく、ゲーム配信で初めて暮らした配信者になったであろう。

体格が良くて要領を良く仕事を与えてくれるJukeという男はプロデューサーとしてとても優秀だった。彼は永井先生に配信させるゲームソフトも指定していて、アイドルマスターや地球防衛軍やパチパラは彼の代表作とも言えるゲーム配信になっていった。しかし、次第に、配信者である永井先生とJukeの力関係は逆転していく事になる。お金そのものが無い永井先生にとって、彼の命令は絶対だったのだ。Jukeは、永井先生のホームページにある掲示板で、バッシングのコメントを自分の事のように、怒り、削除や規制を行うようになる。炎上には慣れっ子の永井先生もそれに手伝わされるようになる。弟のひろくんが、風邪を引いた時にも、スゲジュール通りに配信をやれ!と言われ、彼は不信感を抱くようになる。しかし、ヘタレで言い返せない永井先生はある作戦を取る。SkypeでJukeと永井兄弟での配信の打ち合わせの会議の通話後に、わざと終了ボタンを押さずに、弟であるひろくんにJukeの悪口を言わせたのだ。
プロデューサーであるJukeはブチギレて、永井兄弟に脅迫まがいの発言を行い、彼はネット上から姿を消す事になった…。Jukeのプロデュースのおかげでお金を得られるようになった永井先生は、お金を得る代わりに、自身の自由と大切なモノそのものを失った。

そんな永井兄弟は今や復活していて、様々なハプニングや事件を起こしながらも、なんやかんや2人とも細々と配信で暮らしている。以前ほどの人気は全くないが、永井先生は配信者で未だに実家暮らしながら、細々と自身が暮らせるだけの収入を得ている。元々彼は、ただ楽をして遊びたいだけの身も蓋もない人間なのだ。
今や誰もが、自由に自信を発信することが当たり前になった時代。TikTokでは若者は曲に合わせてダンスをしたり、Instagramで料理の写真をあげたり、YouTubeで動画を撮ったり、Twitterでツイートをしたり、ブログで文章を書いたり、これらの事は現代人なら当たり前だ。
私達は匿名で無い自分を作りながらも、匿名と変わらずに生きている。私達はネットで作られた自分と現実の自分の見分けが付かなくなっていて、インターネット空間では理想の自己を演じながら、現実空間では日常を過ごす。
あっ、みなさん、こんにちウーです。私はウとして過ごす時間が現実空間を超えていて、今やウというバーチャル空間の自分こそ、現実そのものになりつつある。しかし、ウがバーチャル空間で生きれば生きるほど、現実の私そのものは置き去りになってしまった。

私が所属する”カオスフォレスト”の出会いは、ウが所属する”つとむ会”をカオスフォレストの”古田更一”氏が発見したのが出会いだ。詳細は省くが、私自身が「ウ」としてのグッズを売り出したのも、彼の助言のおかげだ。私はネット空間にしか存在出来ない”ウ”が、現実空間にも存在することに困惑し、パニックを起こし自殺未遂を起こした。その時に助けて貰ったのが、カオスフォレストの逆精神病院こと”ダニエル氏”で、元東大医科歯科大学医学部を現役で合格するエリートであるダニエル、中卒であるウ、カオスフォレスト創始者の古田更一、が初めて現実空間で会う事になった。パニックになった私の地元愛知に東京都から深夜に車を出して会いに来てくれたのがダニエル氏で、本当に感謝しています。
カオスフォレスト、とは一体何モノなんだろうか?交わら無いモノと交わらないはずのモノを繋げるのが批評だと古田更一氏は言う。私達は経歴も育ちも学歴もバラバラだ。共通言語さえもあるかどうか分からない。
社会を見渡してみる。それぞれがそれぞれの会社や家族や友人と集まり暮らしている。彼等の共通言語は何だろうか?彼等は何の目的で集まっている?
一つ言える事は、私は、ネット上で、ただ気持ちを声にしていた。それはもはや言葉でも無い暗号のようなもので、どこかに受信先を探す一方的な電波のようなものだった。
あなたのアンテナはカオスフォレストの電波を受信出来ますか?