月ノ美兎はなぜ奇才なのか?〜委員長なのに叱らない。〜

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 圧倒的に(可愛く)ないVtuberがいる。

 それは月ノ美兎というプレイヤーだ。

 彼女は今の日本のインテリ界隈、その黒幕だと言い切っても不思議じゃないポジションにいるだろう。

 なぜなら、Vtuber界隈の中で誰よりも明晰に物事を進めているからである。

 彼女は、美大(高卒説もある不思議さ)にもVtuberにも本質的には興味がない

 ただ今社会に求められているのが、

メディア操作だと認識しているからこそ、

特異なポジションをえぐり出したのだ。

 委員長。

 にじさんじという増殖しすぎるメディア・コントロール・マシン、Vtuber事務所は、月ノ美兎という委員長、リーダーを置くことによって、周りにアイドルだらけ、問題児だらけを置くことを良しとできている

 委員長という響きから、ふつー、真面目で機敏な印象があるだろう。

 が、彼女は一見すると、委員長っぽくない。ネタツイは繰り返すし、彼女はネタキャラに徹し、他の子に分かりやすい可愛さは渡して、なにより、

叱らない。

 ああ、不思議なことだ。

 委員長なのに、権力者のはずなのに、あまり叱らないのである。

 第一、美大の後輩というのもおかしな話し、委員長はお勉強ガリ勉が大印象のはずなのに、彼女は真面目ではありながらも、ガリ勉ではないのである。

 つまり、

 メディア・

リテラシーだ。

 EQとも言い換えても良いが、彼女が特化した力はインフルエンサーというよりも、インフルエンサー同士のバランスを保つ調整役ということである。だから、フェロワー数が自分より多いたくさんのVtuberよりも目立たないからこそ、異様に目立っている。

 改めて彼女が異常なのは、Vtuberは花形なのに、地味な格好に、かつ、委員長だ

 つまり、目立たないことで目立つという特異のポジションを張ったのだ。

 以前話したTwitterの空気を読むことに長けたオワコン化したおねロリ天皇2との違いは、

 彼女はリアルにこだわっていることだ。

 メタバースでリアルを渇望しすぎているさもしさが誰よりも異常にありすぎるのだ。

 普通のVtuberはメタバースに逃げたいけど、彼女の場合はメタバースにも逃げたいしリアルの学校という空間にもずっといたいのだ。もちろんリアルの学校を異常に理想化しているとも言えるだろう。

 つまり、ネットのメタバースの上に学校というメタバース、箱庭を折り重ねる伽藍を徹底的に作り出す優しすぎるユートピアを作ろうと思う中心人物なのである。

 月ノ美兎はアートに関心なく、美術に関心があるのは、一重に、力、である。

 完全に、月ノ美兎というVtuberの登場で、SNS空間、メタバースそのものをどうデザインするか?に論壇はスライドしてしまった。

 委員長が取り仕切る優しい学校のユートピアはメタバースよりもよりメタバースだ。

 なぜなら、AI的にデザインされた今のSNSでは、まだユートピアにはほど遠い。だから、後は人間の手で学校を作るしかない。

 月ノ美兎はとことん学校が好きだろう。

 もう卒業する必要はないのだ。

 一生、学生のままで生きて死ぬ事が可能なのだから。

追記

にじさんじオタたちから、彼女は高卒だという錯綜した情報を教えてもらったが、なおさら彼女のノリが再確認された。彼女に責任能力はなく、メディアリテラシーと学校の力に興味ある証である。