才能のないお前は「トモ活」していると言われた。

 元々、自分自身に興味がなく、他人に興味があるせいか、女性とメシだけを食う機会が多い。

 俺の持論として、

 男性は理屈的頭脳、

 女性は生活的頭脳、

という感覚的理解が有り、うまい店や安い店、ただでご飯をくれる、掃除やプラグマティックな初施術、これらはむしろ女性の方が教えてくれる。

 だから、基本的に女性とメシを食うか、女性の好きなものは必ずググッてチェックしている。かなりありがたく助かっている。

 が、ネットは男たちの頭脳を称え、普段の生活で無意識に女性と話したり友達に奢ってもらっていたら、時田ロルフに「トモ活」と言われて、たしかに自分には才能がないので、色んな人たちのおかげで生きているなと思った。

 才能に溢れる皆と話すのは基本的に才能で勝負したら、彼ら彼女らと話せない。

 たとえば、その時、女性だったら見た目の話、理系なら数学の話、時田ロルフならマクロ政治経済、静なら金融の話など

 明らかに自分より才能に溢れた容姿や頭脳、金持ちのマウティングに良くも悪くも味わうハメになる。

 才能ある人間は才能があるがゆえに自分の才能のある話ばかりするのだ。

 そこで僕は彼女ら彼らになれるわけでないので、

諦めた。

 じゃあどうしたか?

 24時間反読書術である。女の子みたいに可愛くなれなくても、タピオカジュースは飲めるし、数学の天才のようになれなくても彼らがシャツをなぜ好んで着るのかは俺でも分析できるし時田ロルフになれなくても彼はごちうさが好きなのでそこから類推してマクロ政治経済のキャラ的お祭りは分かるし静みたいに金持ちじゃなくても静の代わりにどこが1流料理店か教えてあげれば彼は金の使い道が分かり楽になる。

 彼女ら彼らの言っている才能を自分なりに理解できる部分から応用して喋ったり、彼女ら彼らが欲しい足りないものをたとえ2流でも補っておけば才能に依存する彼女ら彼らにとって嬉しい話だ。

 ただし意識して嵌めようと思ったことは一度もない。恋人だとか友達だとかも思ったことがない。

 小手先も話したけど、大事なことは友達でも恋人でもなくて、彼女ら彼らに対する尊敬やリスペクトの感情だ。

 僕は基本的に見返りを求めない。だから、結構いきすぎてこっちからブロックすることはよくしている。

 本当のマナーとしてベタベタいる方が変だと思うし、あくまでネットはネットで友達ですらないと初めから宣言した方が彼らの期待を初めから裏切った方が良心的だと思っている。

 確かにトモ活はしているかもしれないが、逆にのんびりと話せるのは、彼ら彼女らを支配しようという欲望がさらさらないからだと思う。はじめから騙そうと思わないしそんなのはすぐばれる。だとしたら、はじめから敗北した方がいい。

トモ活しようとはじめからしようとおもうのは気持ち悪いし、毎日毎月彼ら彼女らが僕に金や情報を貢いでくれることはないからまったく割に合わないトモ活だ。

 が、自分が金欠だったりピンチだったり批評系YouTuberのネタ不足のときに、彼ら彼女らは思いかけずに役に立つ。

 才能のある人間は一人でやればいいし、彼ら彼女らのほとんどはそんな感じだ。

 友達は財布にならないけど、よく分からないところで役に立つのは面白いと思う。