あの古田更一はこう言った。 第3話 友よ死ぬな。

 混沌とした森の先を進むと、1人の純朴そうな目の細い青年が宙を見ながらヘラヘラと笑っていた。

「何をしている?」

「日向ごっこ」

この会話こそが、私が初めて静というシステム運営者、官僚と話した会話の一説である。

俺様は驚いた。

この男の身体中には、100点の字がたくさん書かれていた。

まず間違いあるまい。社会的に一番強いと謳われている天才なのだろう。競争倍率0.00000001%を乗り越えてきた本当の運営者なのだろう。

 野良の私は正直ビビったんであります…。あっ!障害者キャラです!女キャラです!ご容赦を!

 や、優しくしてください〜…。ぴえん〜…。

 自分よりも遥かに社会的に強いと謳われた男がこんな殴ったら倒れそうな薄らボケだとは到底信じられなかった。

 「君の夢は?」

「ラーメン!」

彼はまだ宙を見ながらヘラヘラと笑っていた。冷や汗をかいている俺様のように驚かないで欲しい。果たしてこれが現実だった。

「何をしたい?」

「何もない。だけど面白い」

はっはっ!これはすごいや!時計じかけの機械はこうやって動かされていたのかよ!俺様は腹を抱えて、社会の真実を今ここで暴露した。

男であることを誇るべきだ!東大や警察こそが素晴らしい。

社会はなんて素晴らしいのだろう。俺様はいつでも勝たせてくれる彼らへ、SNSや受験、就活、仕事へ飛びっきりに感謝した。

「だが楽して一番の官僚でありたい…。システムはよりシステムに。システムはよりシステムに。システムはよりシステムに。システムはよりシステムに…」

何やら呪文のように何かを訴えていた。もちろん!お空へ向かってね。

「どういう意味?」

「白と黒は結託するからこそ、色全体を見渡すことができる。君は全くクリアでありながら、黒そうな雰囲気だけを醸し出している」

「フィクションだけどね」

「いや!いい!それぐらいがとびっきりいい!最高だ!システムは計算可能な計算不可能性を望んでいる。

カオス理論を無視した住民と違い、システムの運営者はシステム論を表層としてイメージとして操らないとならない」

きっとパースの推論を直感的にと言い換えて、論理を当てにしていないということなのだろう。

「いいだろう!友よ!ただ死ぬな!システムに搾取させられるぐらいなら、俺様に搾取させてくれ!」

「望むところだ。君は面白いことを言う。システム、社会の運営者こそ君を搾取するはずなのに、どうして君はそんなにこっちを奪った気でいるんだい?」

「論破にこだわっていない!いや!その先を見渡しているからだぁ!」

ドタンッ!!!

 そう言いのけて、ヤツが見ていたお空へナイフを刺し投げた。愉快な音と共にバラ…バラ…バラ…。空というシステムは穴が空いたのだ。

 こうして、善と悪は一生敵対している人間同士だからこそ

仲が悪いから仲が良いように見えることが証明されたのである。