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自粛するかしないかは、
自己責任である。
自立の精神が
あるかどうかが重要であって、
自粛するかしないかは、
個人の問題である。
最近、深夜のマックへよく行くのだが、というかしょっちゅう行っている自分に気づいた。はて?どうしてだろう?驚くべきことだが、ほぼマックだけが自粛期間中も深夜、というか店によってはほぼ24時間営業していたのである。
非常識だぁ!?
どこが?!
しっかりと店員はマスクを被り、消毒液が用意されて、テイクアウトのみである。ただあたり一面が真っ暗闇の中、マクドナルドだけが健康そうに輝いていた。
当たり前の問題だが、ここで中途半端に自粛するかしないかは、ブランドの問題だ。
空気に流されて、周りの目を気にするよりも、自分の頭で政治をして、そして、自分の頭でどう顧客を守るかどうかが重要であって、漠然とただ空気に流されて自粛したり営業時間を短くするのは本末転倒だろう。
マクドナルドは違う。
自粛はしよう。
たた適切な衛生面をしっかりとやれば、営業時間はビタ一ミリもカットしない。
とにかく顧客を優先する。
この清々しさがあるからこそ、地道に徹底的に自粛派と反自粛派のくだらない二項対立なぞどこ吹く風、そんな風体でしっかりと営業している。
当たり前のことであった。
自粛するかしないかが重要なのではなくて、プラグマティズム、あくまで自粛は顧客の衛生を守るための単なる手段だ。大事なことは、顧客の健康と欲望、どちらも最大限優先することで、健康だけを考えるのは、本当に本当に顧客の要望なのだろうか?はたまたノイジー・マイノリティーに踊らされていないか?
適切な対応をすれば、店内営業は無理でも、テイクアウトは可能だろう。
そんなマクドナルドの当たり前の素直さは、静かに世間へ微笑みながら挑発している。
キミたちは
「本当に」
顧客を考えているんですか?と。
ちなみにすき家もこの問いをクリアし、粛々と静かに深夜テイクアウトをして、静かに徹底抗戦している。
自立はただ相手へ唸ることでなく、インディペンデント、ただ自分の足で立っているかどうかだ。
創立50年を超えるであろうその紳士感。
コロナ自粛程度でブレないその大人な対応。
こんな歴史のある店だから、深夜に腹を空かせて、圧倒的に欲望という腹を満たすあの明るさ、あの独自の音楽を聴きたくなってきやがった。物質的に不健康なのが、どうした?
精神性は、健康だ。
マックの凄さとは、自立である。