「古田更一」論〜この人を見よ〜

彼とはもう10年ほどの付き合いになるが、これほど奇妙な関係は珍しいと思う。
YouTubeや文学フリマで、私が彼と一緒に活動してるのを見ている人の多くは、「この人たちは仲が良い」と思うかもしれない。確かに、ある種の”友達”ではあるのだが、一方で友情とは程遠い側面もある。

はっきり言えば、古田更一と時田ロルフはイデオロギーが全く異なるし、ライフスタイルをめぐる議論でも度々衝突する。
だが、それでも協力してカオスフォレストを運営できているのは、彼の真剣さと実力が確かなものだからだ。それに、マーケティングやデザインなどの私には足りない能力も、彼は豊富に持っている。
私だけでブログやYouTubeチャンネルを運営しても、今ほどのビュー数は稼げなかっただろう。

それに、私と古田のイデオロギーや好みが大きく違うことは、必ずしもデメリットではない。
やりたいことが違うおけげで、雑誌やYouTubeのコンテンツに多様性が生まれる。「カオスフォレスト遊」で、ドイツ旅行記とソシャゲ評論が共存していたのは、まさにそうした多様性によるものだ。

そして、古田の最も恐ろしいところは、偏狭なイデオロギーや権威を破壊するのに特化した批評能力だろう。
これがあるため、私も彼に対しては、緊張感を持って持論を展開せねばならない。主観を主張する際は中途半端な遠慮などできないし、論理を展開するときには精緻さが必要となる。
無論、彼のそうした鋭利さについていけない人も多いので、今まで多くの人間がカオスフォレストから脱落した。私も、いつか喧嘩別れするかもしれない。

とはいえ、仮にそうなったとしても、私がカオスフォレストそのものを全否定することはないだろう。
カオスフォレストは、古田とロルフの奇妙な同盟によって創られたものである以上、私自身も「作者」なのだから。