こんなに元気を与えてくれる人はいないかもしれない。
結局のところ、柄谷行人を真面目に読んで勉強して、真面目に批判するという
東浩紀的な解釈は180度間違えて
いるのだ。
ほんとっ柄谷行人の本を読んでいると、吹き出しそうになるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww.
というか、この人の本は、ダジャレとジョークに満ち満ちている。
柄谷行人は
面白い!
いつもギャグとジョークをかますことを忘れていないし、やる気無くなってくるから、おい!浅田、司会者頼むわとかとんでもないことをほざいているし、浅田彰がいなかったら、ナニも編集なんてできなかったわぁ〜って、えぇ〜!?ってダメダメすぎることを毎回サラッとボヤいでいる。中森明夫もよく会うと、グデングデンに酔っ払った柄谷行人に首根っこを突っ込まれて、「テメ〜!世界的に売れている思想家を内輪自慢発言を外でバラしやがったなぁ〜!この〜!この〜!」と攻撃をよくするトンデモないヤツだったらしい。
が、
柄谷行人は
面白い!
とにかくよく具に読むと必ずと言っていいほど、ギャグが入っているし、読んでいて、元気がどうしてか出てきやがる。
もう一度言おう。
結局のところ、柄谷行人を真面目に読んで勉強して、真面目に批判するという
東浩紀的な解釈は180度間違えて
いるのだ。
なぜなら、真面目な話しをお笑いとしてプラグマティックにすると、柄谷行人の哲学とは、一言で集約できる。
パラドクスだ。
ようするに、矛盾ー。
なんだそんなことかよというお笑いごとじゃない。
人間が悩むのは、結局のところ、考えても答えが分からないこともあるからであり、それは矛盾の状態、どっちにいってもあっちにいってもキツいのだという矛盾が原因なのだと柄谷は文学史や哲学史、ありとあらゆるジャンルを使って、言っていた。
素朴すぎるけども、これがなかなかに奥が深い。
そりゃあそうだ。悩みをよく解決しろ!と言うが、そもそも悩みは悩みだから悩みなのだ。でも、悩みは悩みだからこそ、困難だけど、そこで解決が困難だよねに開き直ってしまったらラチがあかない。そんなシンプルだけど、深い矛盾こそが、病の本質なのだと柄谷は平易な言葉で、しかし、みんなが言語化するのに意外とつまづく素朴なことから出発している。
あっはっはっはっはっは!!!
えええ…?!
どうしたん?柄谷さん…。
だけども、柄谷さんの本は元気に満ち満ちている。
だって、ヒューモアにあふれちゃっているから。
病気を治すんじゃあなくて、ああ…病気はあるよね〜…って素朴に言っちゃう弱い余裕さがある。
そうなのだ。
人は病気を治そう治そうと思うから、むしろ矛盾に達する。
だったら、ドンマイ〜ドンマイ〜って言う病を治さない治療法こそ意外と役に立つのではないか…?
病気を治そうとするのは、必死でむしろ治そうとするアプローチ自体に疲れてしまう。
だけど、弱々しいけど、問題解決をして必死になって、問題解決という病になるのなら、クスクス笑いながら、地道にゆっくりと治していけばいい。
一見すると、心理学を批判する柄谷行人は答えを安易にくれる存在に手厳しい。だけど、実際のところ、本当に病に優しいのはどっちだろうか?
治せないのに無理に治そうと言ったり、変にレッテルを貼らずに、
分からないことにはしっかりと分からないと言って、無理なことには無理だぁ〜!!!って叫んでみる。
んで、カレーでもステーキでもペロッと食べちゃえばいい。
そんな本当の笑い、治療がそこにあるのだ。
だからこそ、東浩紀たちがNAM、批評空間、柄谷行人の作った団体を維持できなかったことを批判するのは、ちょっとズレている。
そもそも柄谷行人は強くない。
それに、
勝つことに
必死で必死で
ヒィ〜ヒィ〜
言っていない。
弱さを見せつけるー、
ほのぼのした弱い強さ。
なので、ほごらかにのほほんと笑っちゃっている。東浩紀がオワコンだと言い切る柄谷像が本当だとしたら、柄谷行人は負けを認めて、焦りまくり、もう病んでいるだろう。が、だ。現実の柄谷は違う。遊撃論や世界史の構造などを書いて、細々と思考しているのだ。いたって元気だ。いや、病気をちゃんと直視するからこそ、いたって現実的に元気なのだ。
そもそも東浩紀は柄谷行人の書いた内容を丸パクリしている。ゲンロン0のアイデアは、柄谷行人の探求と中沢新一の雪片曲線論の観光を織り交ぜた印象を拭えない。いや、そのものか?
だけど、僕は共同体を作ろうとしている柄谷行人自体は、シャレだと思う。
本当の柄谷行人の強みは、対談や独我論にある。
世界平和?偶然性?
知らねーよ笑。
だけどさ、世界平和とか偶然性とか奇跡とか、ウザいけど、ちょっとは望むよねぇ〜っていうプラグマティズム。
そんな柄谷行人の笑った顔は本当に賢い。
謎のサングラスwwwwwwwww
謎のピアノwwwwwwwwwwwwwwwww.
でも、デカルトの解説はこんなにも秀逸だ…。
どうして?
笑い=矛盾にしっかりと向き合う本質を突いているからだ。
【ブックガイドという名の丸パクリ=参考文献www】