【熱い三流という男】宮台真司の高校時代の大バカ話しがめちゃくちゃ楽しかった

  宮台真司さんほど

「どこまでも」「頭が良くなさすぎる大馬鹿者サマ」に出会ったことがない。

 まあ根本で相違はあるのだから、宮台先生がウチのチャンネルを認知しているのは具体的にどうなのか分からないのだけど、

 宮台真司さんの本や話しでかなり影響を受けたのは、宮台真司さんの頭の良さよりも、

 宮台真司という人間がたくさん出会ってきた先生や親友、恋人、といった

 彼の人生そのものにおける豊かさだった気がする。

 そして、自然と「自分が理屈で頭が良いことなんかよりも、頭のいい人々とぶつかることが大事なんだよ」ってことを彼の言説よりも、彼の口元から溢れる雑談から一番教えられてもらった気がする。理屈よりも態度やありかただよっていう話しも自然と教えてもらった気がする。

 変な言い方だけど、理屈だけなら、東浩紀や浅田彰よりも宮台真司の言っている事ってかなり浅いと思う。

 だけど、人間的な弱さも包括した強さ、そして交友関係においては、彼に勝る論者はほとんどいなかったんじゃあないかなぁって思う。

 とにかく、人生の体験している話しが、この人はとびっきりに面白すぎる。

 高校時代は、壁に穴をグリグリと空けて、先生たちと大喧嘩したり、ヤクザの子達や女の子たちと遊んだ幼少期などなどなど、なんだこの人は…、人間に対する理解っていうヤツの引き出しがすごいなぁって直感的に驚かされた。

 宮台真司の言っていることが正しいだとか、正しくないだとか、そんなことはどうでもいい。

 ただ

こんな面白いことってないでしょう?

ってぐらいなんだな。

 思うに、宮台真司の読み方が浅い人々というのは、宮台真司のことを理屈で頭のいい人だと勘違いしている癖を感じる。むしろそこは徹底的に開き直った戦略性、マーケティングである。でも、悲しいかな、ひろゆきほど大衆性を帯びないのは、クチであまりに過剰すぎる戦略性やマーケティングを唸る人間こそ(ひろゆきさんは素朴すぎる)、実のところは戦略性もマーケティングも関心がないのだということなのだ。だから、新人類の中森明夫が古市憲寿に期待し、東浩紀や宮台真司に完全に好感を持てないのはよく分かる話しだ。根幹的に、理屈を徹底的に忌避しているからだし、そういった意味での大衆性を完全に忌避しちゃっている。

 なので、「理屈だけ」だったら、ひろゆきや東浩紀、浅田彰には根源的には敵わない。

 もちろんそこは宮台真司の甘さでもあって、弱い言説の人々と話してしまうし、東浩紀みたいに切り捨てられないところがある。

 すごい人探しや感染という話しが面白くて、それは単純に宮台真司が「すげー!こいつ!すごいんだよ!」っていう話しをただしているだけなんだが、とにかく小室直樹や東大の哲学者、見田の表面的な理屈ではなくて、人間的な凄まじさで語るところだろう。

 例えば、小室直樹ゼミは1ヶ月か1年か忘れたが、ものの短時間で、全学問の基礎を理系文系問わず教えまくり、ほぼ先生は寝ないのだという。この話を聴くと、僕は途端に聞いていたスマホを投げ出して、鼻血が出そうになる。んで、ナニカ猛烈に熱いナニカをトライしようって思ってしまう!そして、宮台真司の師匠の一人である廣松の理屈を柄谷や浅田は批判していたが、そんなことは多分あの学者は分かっている。むしろその強烈なプラグマティック性に惹かれていたとおっしゃっていた。

 それに親父と喧嘩した話しも面白い。

 とにかく熱い、熱すぎた。

 結局のところ、西部邁もそうだったが、宮台真司のすごさというのは、理屈がどうこうよりも、色んなジャンルの人間と巡り会い、そして、スゴい人へ感銘を受けたかどうかだと思うのだ。だから、宮台真司自体は東浩紀的な純粋に一人がスゴい天才というよりも、宮台真司自体が数々の天才たちから影響を受けて、そして天才たちを引き出していったように感じられる。

 とにかくウダウダと言っている暇があるのなら、宮台真司の眩暈がするような体験話しを発狂するぐらい聞いた方がいい。

YouTubeの大半のライフハックは

初めから終わっている。

 大事なことは、燃えるようなナニカに驚き、動けるか否か、それだけなんだ。

 宮台に期待するな!彼は東浩紀や浅田彰のような明晰な答えをくれないし、彼自体がそんなものに飽きちゃっている。だから、そもそもの誤読は卵か先か鶏が先か、宮台さんの本質が1つの答えを教える天才芸じゃないんだよ。それに彼が影響を受けた天才の読み方も、理屈ではなかったんだよってことだと思う。

そして、やっぱ自分よりもスゴいヤツらがいるんだなぁって絶望しまくった方がいい。

 絶望から出発しよう。

 もちろんここで言っている絶望から出発した若者はかつての宮台真司だったことを忘れるべきじゃあない。

 宮台真司の凄みとは、彼が東浩紀や浅田彰と違って、

 あまりに天才を見抜く凡人すぎる究極の凡人。

 いつまでも学習を忘れない熱い三流だということなのだ。

一番面白いこの本が。エグイほどバカすぎて。100回は読んだ!彼の闘ったそのものしか書かれていない。めちゃくちゃな本だったけど、意味も分からず、貪るように吐き読んだ。何も直接役に立つことはこの本からは学べなかったけど、等身大が面白すぎたんだ。