MMTとは何か④〜税金は何のためにあるのか〜

前回までに、自国通貨を発行できる国は財政破綻せず、財政赤字が増えても基本的には問題ないと述べた。
しかし、ここで一つの疑問が生じる。国の赤字が増えても財政は破綻しないのに、なぜ我々は税金を払う必要があるのだろうか?

まず挙げられる理由は、貨幣への需要を生み出すために課税が必要となることだ。
第1回で述べたように、日本国への納税は日本円でしか出来ない。そのため、日本円への需要が生まれ、貨幣として流通するようになる。
ただし、税金の役割はこれだけではない。税金には、①景気調節、②格差是正、③経済活動の規制、といった役割もある。

例えば、累進課税制度のもとでは、景気が良くなる(人々の給料が上がる)局面では自動的に増税となり、景気が悪くなる(人々の給料が下がる)局面では自動的に減税となる。これによって、景気の過熱と悪化を、両方とも抑制できる。また、高所得者の税負担が重くなることによって、所得格差を是正することも期待できる。
これらに加えて、好ましくない経済活動(例:公害を引き起こす事業)を規制することも、税の重要な役割だ。有り体に言えば、課税によってコストを増やし、特定の経済活動を抑制するのだ。環境税やタバコ税は、これに当てはまる。
以上の税制はいずれも、①景気調節、②格差是正、③経済活動の規制、といった役割のどれかを果たしている。

逆に、上記の三つの役割を一切果たさないのが、消費税である。
消費税は、景気に関係なく消費者の負担になるため、景気調節には一切貢献しない。
また、貯蓄率が低い貧困層ほど消費税の負担は重くなるため、格差是正の機能もない。
全ての消費に対して一律に課税されるという性質上、特定の経済活動を規制するものでもない。
消費税とは、単なる悪税だ。

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