ありきたりの趣味だけど、僕は人間観察が好きだ。
んで、わりと面白いのは、喫茶店で独りポツンと勉強する学生だ。今回は、女子学生だったので、女の子だと定義しよう。
集中できないのかもしれない。となり席の僕を凝視さたり、あっちをキョロキョロ、ジュースをノミノミしてる。かわいそうだ。スマホいじりもしてる。
そして、たぶんスマホいじり、スマホの中でも、東大王の動画や学校あるあるネタを見て、不気味にクスリと笑うのだろう。
寝ても覚めても、東大王。喫茶店でも、学校あるある。
かわいそうだ。逃れない。逃れない。休めない。
YouTuberを仕事柄毎日たくさん見て、驚いたのは、受験勉強動画と学校あるあるネタの多さである。鼻水が出そうになる。どんだけどんだけ呪縛され続けるんだろう。
スマホ中毒以前に、学校中毒すぎて、自我があるのかどうか不思議になる。勉強のしすぎがむしろ多すぎるのではないか?正確には、勉強しまくる雰囲気にしたりすぎ。
だいたい、制服という名のブランド、歩く広告がかわいそうだ。なぜなら、自分たちはお勉強をがんばります!というメッセージを身体で表現してるからだ。
その点、喫茶店にいるもう1つの彼ら、老人は優雅だ。無意味に喋るか寝てるか、どっちかである。
スマホ時代のせいで、コロナ自粛のせいなのか。今の時代はかつてないパノプティコン、抑圧的な監視社会になってる。学校学校ぶり勉強し、息抜きのスマホで学校の友達、もしくは東大王ばかり見る彼らの慌ただしい背中を眺めながら、僕は肩を独りすくめて、優雅に喫茶店を後にするのである。