MMTとは何か①〜MMTが暴いた「お金の本質」〜

昨年、MMT(現代貨幣理論)という経済理論が話題となった。これは、アメリカやオーストラリアの経済学者たちが提唱した学説で、日本においては評論家の中野剛志や三橋貴明が紹介したため、有名になった。

とはいえ、一般のメディアではMMTの正確な内容はあまり紹介されていない。よく言われるのは、「自国通貨で国債を発行する国は、いくら国債を発行しても財政破綻しない」という説明だ。これはこれで正しいものの、さすがにMMTを単純化しすぎている。MMTとは、その名の通り、貨幣というものの本質について分析した理論だ。
こう書くと驚かれるかもしれないが、従来の経済学は、「貨幣」が何なのかを十分議論しないまま、理論を構築してきた。だからこそ、貨幣に関する新たな視点を導き出したMMTが注目されたのだ。

そもそも、我々はなぜ、日々の生活で「貨幣」を使っているのだろうか?
お札など紙切れに過ぎないし、硬貨もそれほど高価な金属を使っているわけではない。単に買い物をするだけなら、物々交換でもいいはずだ。

この疑問に対してMMTが出す答えは、いたってシンプルだ。

「政府が貨幣を納税手段として定めたから、貨幣への需要が生まれた」

少なくとも日本では、納税は国民の義務になっている。これは憲法の規定なので、簡単には覆せない。
したがって、日本政府に対する納税義務を果たすためには、国民が日本円を持っている必要がある。そのため、民間の取引でも貨幣が流通するようになるのだ。

そして、政府は税金として貨幣を吸収する一方で、公共事業や社会保障などの形で民間へ貨幣を供給している。もし、貨幣の供給(政府支出)よりも吸収(徴税)が多かったら、いずれ民間の貨幣は底をつき、納税できなくなってしまう。そのため、MMTは以下の結論を導き出す。

「政府の財政は、赤字こそが正常な状態である!」

※ 「MMTとは何か②」へ続く

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中